錦市場の楽しみ方 〜宿で味わう京都ディナー〜
2020/07/26
400年の歴史を持つ、京の台所
お寺や、花めぐりだけが京都観光ではありません!観光で訪れた方の「胃袋」をギュッと掴む、京都の食文化。400年にも渡って京の台所の役目を果たし続けている、錦市場をご紹介します。
錦市場は、四条通りの一本北を走る、細長い市場です。その長さは何と390m。狭い通りの両側には、京都の食卓には欠かせない食材や調味料を扱うお店が軒をつらねています。
京都らしい市場
東西に伸びる錦市場、どちらの入り口から入っても楽しめますが、錦市場のシンボル「錦天満宮」は東の端に位置しています。
境内には、知らなければ見落としてしまいそうな小さな井戸がありますが、それこそが名水「錦の水」。平安時代からこの一帯は地下水に恵まれており、冷蔵庫のない時代、冷たい井戸水は市場に欠かせないものでした。
錦市場の誕生のきっかけにもなった井戸水は、まろやかな口当たりで、コーヒーや緑茶がとても美味しく淹れられるとか。
鳥居がビルに?
錦天満宮のもうひとつの見どころは、頭上にあります。
鳥居を見上げてみると…なんとビルに鳥居が突き刺さっています。
この変わった鳥居の理由は、鳥居の両側にビルを建てる際の設計ミスだといいますから、ちょっと面白いですよね。今では珍スポットとして京都の名所となっています。狭い路地にさまざまな寺社仏閣やお店が共存する、京都ならではの風景ではないでしょうか。
錦天満宮を楽しんだら、いよいよ錦市場に足を踏み入れましょう!
ざっと、どのようなお店が並んでいるのかをご紹介しますね。
京野菜、湯葉、京都の漬物、鱧、干物、かまぼこ、乾物、つくだ煮、お茶、京菓子、お豆腐、お寿司…どうでしょう?『京都に行ったら食べてみたいな』とイメージされていた食材の99%は、ここ錦市場で手に入るといっても過言ではありません。
詳しくは錦市場公式サイト▼
店舗紹介ページ
食べ歩かず、ゆっくり味わおう
公式サイトにも注意喚起がされていますが、錦市場では食べ歩きはご法度。なにしろ道幅の狭い、人でにぎわう路地ですから、歩く人が好き勝手に歩きながら何かを食べていては事故につながりかねません。
でも安心してください。錦市場には試食できるスペースや、イートインのあるお店がたくさんあります。観光客に人気の食材なら、お土産にしやすいように真空パックや小分け袋で売られていますから、欲しいものを少しずつ買いながらの散策も可能ですよ。
京の美食を、宿に持ち帰ろう
一番のおすすめは、錦市場で購入した食材を宿のキッチンに持ち帰ること。
せっかくの一棟貸の宿です。
「暮らすように旅する」というコンセプトを、存分に楽しんでみましょう。
ホスタの一棟貸の宿には、充実したキッチンが必ず付いています。冷蔵庫や電子レンジといったキッチン家電から、お皿や調理器具などカンタンな調理ができる程度に整っていますから、自由度が高いですよ。
お土産にはできないけど絶対食べたい、だし巻き卵や生湯葉。ごはんだけではなくお酒のつまみにしたい、ちりめん山椒。そんな京都の食材を少しずつ買って戻って、宿で「京都パーティー」なんていかがですか?
錦市場の酒屋さんで見立ててもらった地酒や地ビールなんかがあると、気分も盛り上がるでしょう。
楽しみ方は無限大
お店での外食にも、もちろん魅力はありますが、「私が選ぶ、私なりの食卓」には、格別の良さがあります。最近流行のグランピングなどを見てもわかるように、自分が心地よく過ごせそうな環境を選び、そこで工夫して料理を楽しむことは、旅の上級者にとって最高の時間の過ごし方ではないでしょうか。
たとえば、骨董品やさんで自分用のお土産に購入した、小鉢やグラス。お寺の参道で見つけたお香。ディナータイムは、そんなアイテムたちの出番です。一棟貸の宿のキッチンで、京都のおばんざいを盛り付けて、自分らしいスタイルの夜を過ごしてください。
おこもり滞在のすすめ
「2回目以降の京都旅行」
「雨降りが続いてしまった」
「自分の時間を取り戻したい」
そんなときは、錦市場でたっぷり食材を買い込んでの“おこもり滞在”もおすすめ。何しろ京都は、四季ごとの、絶対食べてほしい食材に事欠かない街ですから。
錦市場で、「今の時期のおすすめは何ですか?」と尋ねてみてください。お店の方々は、笑顔で「これ、美味しいよ!」と答えてくれるはず。
あとは、宿でゆっくり堪能するだけです。