夏恒例!涼を求めて~高台寺・圓徳院の「百鬼夜行展」
2020/08/04
2020年8月31日まで開催中
夏恒例!涼を求めて~高台寺・圓徳院の「百鬼夜行展」
豊臣秀吉の正室・北政所(ねね)が、秀吉の菩提を弔うために創建した「高台寺」と、そのねねが晩年を過ごした「圓徳院」で、数年前より開催されている夏恒例の「百鬼夜行展」をご存知でしょうか?
歴史を知る
京都・東山にある高台寺の「百鬼夜行展」は、夏=怪談話・ホラーという単純なものとは少し違うようです。
平安時代には、東山の鳥辺野(とりべの)、嵐山の化野(あだしの)、船岡山北西一帯の蓮台野(れんだいの)は、京都三大葬送の地であり、そのひとつである鳥辺野の北に位置する高台寺の周辺では、幽霊や妖怪の目撃談が尽きず、いくつもの怪談話や逸話があるのだとか。
そういった史実もあり、供養も兼ねて行われているのが、高台寺・圓徳院の「百鬼夜行展」です。
ゾクゾク・・・よりも、ちょっと楽しい
木陰に誘われるように階段を上がっていくと何やらかわいらしい提灯が・・・
境内の至るところに、お化け?妖怪??の提灯が吊るされていて、ゆらゆらと迎え入れてくれます。
これなら、小さなお子さまも怖くはないですよね。
夏だけの限定公開は見逃せない
8月31日(月)までの期間中は、高台寺が所蔵する新旧2本の「百鬼夜行図」絵巻や、幕末から明治にかけて活躍した浮世絵師・河鍋 暁斎(かわなべ きょうさい)氏の「百鬼夜行屏風」や「地獄太夫の掛け軸」などが展示されています。
他にも、中国出身の水墨画家・藤井湧泉(ふじいゆうせん)氏が描いた12枚のふすま絵「妖女赤夜行進図」も印象的です。
夏のこの時期にしか、見ることのできない宝物は一見の価値あり!です。
高台寺~夏の夜間特別拝観「永久の明り」
また、8月1日(土)~8月18日(火)17:00~21:30(22:00閉門)には、夜間特別拝観も行われています。
高台寺境内の各所に願いの提灯「永久の明り」が灯され、プロジェクションマッピングが投影された方丈前庭や波心庭を見ることもできますよ。
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夏の夜間特別拝観「永久の明り」
圓徳院~夕暮れからの特別拝観「客殿微涼生ず」
また、同じく8月1日(土)~8月18日(火)17:30~20:20(21:00閉門)に、圓徳院で行われている夕暮れからの特別拝観「客殿に微涼生ず」には、特別招待者のみが参加可能。
詳細はこちら▼
圓徳院・特別拝観「客殿に微涼生ず」
ホテルバニスター京都では、ご宿泊のお客さまに限り、1組あたり最大4名様まで拝観申込の手配が可能です。
*人数制限があるため、事前予約が必要です。
*一般の拝観は無く、高台寺や圓徳院での直接申し込みも受け付けはされていませんのでご注意ください。
ご興味のある方は、こちらをご覧ください▼
オンライン予約
夏の京都も見どころ満載
京都では、昔から暑い夏でも快適に過ごすための工夫がたくさん生まれ、今では“川床”のように、文化として根付いているものもあります。
ひとときの涼を求めて、時折心地よい風が吹き抜けていく境内を歩き、緑と木陰に癒され、心静かにお庭を眺めて夕涼み。
そんな過ごし方もまた、素敵ですよね。