国宝と蓮の花のワンダーランド 東寺の魅力を徹底紹介!

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立体曼荼羅と四季の花 東寺の魅力を徹底紹介

2020/07/20

平安京の南にある「必見のお寺」

京都旅行で外せないお寺巡り。

東寺エリアにある「泉」や「櫻」に宿泊される方にはもちろん、まだ訪れたことのない方にはぜひ参拝してほしい、東寺をご紹介します。

 

東寺、正式名称「教王護国寺」は、平安建都の際、都の南玄関である羅城門の東に建立されました。後に、唐から帰国した空海が密教の根本道場(こんぽんどうじょう)とし、今に至ります。平成6年、世界遺産に登録されました。

 

平安時代からの遺構でもあり、いまだ信仰を集める密教寺院・東寺。こんな素晴らしい古刹が近くにあるのに、素通りするわけにはいきません。

京都のシンボル、五重塔

東寺でまず目に入るのが、五重塔です。


京都駅近辺のビルの間から見える、美しい木造建築。高さは約55mあり、今の塔は寛永21年(1644年)に徳川家光が再建奉納したものです。新幹線やJR,近鉄などで京都駅に近づくと見えてくる塔は、旅情を感じさせてくれる、まさに京都のシンボル。黒々とした塔は、朝も夜も東寺の存在感を示してくれています。

密教の世界観をあらわした立体曼荼羅

東寺の魅力は、なんといっても国宝指定の素晴らしい仏像に出会えることです。


東寺の中心となる講堂にある多くの仏像は、単に並べられているわけではありません。その配置によって、空海が日本で広めたいと願った
密教の真理が体現されており、それは「立体曼荼羅」とよばれています。

 

講堂は、密教世界におわす仏像たちが一堂に会す、仏教美術の魅力を一気に味わえるお堂。私は仏像が大好きなのですが、立体曼荼羅は本当に素晴らしいですよ。講堂に入堂した瞬間、まるで異世界にワープしたかのように感じます。

目の前には息をのむ迫力の仏像群。密教寺院の仏像は荒々しく力強い造形が多く、煩悩を焼き切ってくれそうな、包容力にあふれています。

仏具などの装飾も見事です。彩色が残っていなくたって、きらびやかで荘厳な佇まいを感じられます。

それから、東寺にはイケメンとして名高い、梵天・帝釈天さまがいらっしゃいます。そのキリリとしたお顔立ちは世界中の仏教美術ファンを魅了していますから、仏像に興味がない…という方も、東寺の梵天・帝釈天さまに会いに行ってみてください。

 

講堂の立体曼荼羅、仏像に囲まれてゆっくり呼吸していると、まるで自分が曼荼羅の中に入り込んでしまったかのように感じるでしょう。その中で何か気付きがあれば、それが京都に旅にいらした、必然の理由になるかも知れません。

そのほか、金堂(本堂)にもご本尊・薬師如来さまや脇侍の日光月光菩薩、十二神将がいらっしゃいます。せわしない時間の流れから解放されて、仏教と向き合う特別な1日を過ごしてみてください。

春と秋は特別な季節

東寺には、春と秋に特別公開される宝物館があります。平安時代から伝わる多くの宝物たちを一気に見るチャンスですので、公開時期に京都滞在される方は必見です。

 

特に国宝の兜跋毘沙門天(とばつびしゃもんてん)さまは、像高189.4㎝、長身のイケメン。腰を軽くひねり意思強く立つお姿は、『また会いに来ますね』と、ついつい声をかけてしまいそうになりますよ。

毎月21日は「弘法さん」

空海(弘法大師)が入滅した3月21日にちなんで、毎月21日には御影供という法要が行われます。

その日には「弘法さん」として親しまれる、露天市も開かれています。広い東寺の境内いっぱいに骨董品やアンティーク、古着から、食べ物の屋台が立ち並ぶ、規模の大きなフリーマーケットだと思ってください。京都という街ならではの、珍しい掘り出し物があるかも知れません。毎月21日に京都に滞在しているならラッキーです。ご法要に参列して、ゆっくり市をぶらつくのもいいですね。

※2020年7月現在、コロナウィルス感染対策のため、弘法市はお休みされています。

東寺と季節の花

寺院参拝の楽しみのひとつに、四季折々の花の鑑賞があります。東寺では、春秋に特別拝観できる観智院の庭園が有名ですが、五重塔のすぐ脇にも四季の花が楽しめる池庭が広がります。

春は梅と桜、5月には藤。夏の暑い時期には、百日紅(さるすべり)と蓮の花。秋はもちろん紅葉で彩られます。東寺の境内は、どの季節に訪問しても、『京都に来てよかった』と思わせてくれるでしょう。

特に夏の暑い時期は、早朝のうちに参拝することをおすすめします。蓮の花は朝の早い時間しか咲きませんから、まだ気温が上がり切らない時間帯に、参拝者の少ない境内で夏のひとときを過ごしてみてください。実は東寺は朝5時に開門します。京都旅行で時間を有効活用したい方には、とてもおすすめのお寺なんですよ。

蓮の花と五重塔のある風景は、撮影スポットとしても最高です。

東寺 アクセス

真言宗総本山 東寺 (教王護国寺)


〒601-8473
京都市南区九条町1番地

・JR「京都駅」八条口より徒歩15分(約1.1km)
・近鉄「東寺駅」より徒歩10分(約0.6km)

詳しくはこちらをご覧ください ▶▶▶ https://toji.or.jp/

東寺で過ごす時間を、旅の予定に組み込んでください

一棟貸での滞在の魅力は、24時間を自分らしくアレンジできること。予定でいっぱいのスケジュールも楽しいですが、その日その時の気分で京都を散策できる余裕も、いいものですよ。

『早起きできたらから、行ってみようかな』
『散歩に出たい気分』

そんな、何にも縛られない自由な旅は、24時間を好きに使える宿選びから始まります。

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