皇室ゆかりの泉涌寺で、五感が優しく刺激される静かなひとときを

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皇室ゆかりの泉涌寺で、五感が優しく刺激される静かなひとときを

2020/09/25

京都には皇室ゆかりのお寺や神社がいくつもありますが、その中でも皇室の御菩提所として特別な位置づけなのが、御寺 泉涌寺(みてら せんにゅうじ)です。

 

真言宗泉涌寺派の総本山である泉涌寺は、開山以来、歴代天皇が静かに眠る御陵があり、格式の高さを感じさせてくれます。

 

今回は、近くのバス停から乗り換えなしで行けるホテルバニスター京都にお泊まりのお客さまをはじめ、紅葉シーズン前の静かな季節にゆっくりと京歩きがしたい方に向けて、泉涌寺と別院・雲龍院の魅力をご紹介します

泉涌寺 アクセス

 

御寺 泉涌寺

〒605-0977 
京都市東山区泉涌寺山内町27 

詳しくはこちらをご覧ください ▶▶▶ https://www.mitera.org/guide

 

御寺 泉涌寺 別院 雲龍院
〒605-0977
京都市東山区泉涌寺山内町36

詳しくはこちらをご覧ください ▶▶▶ https://www.unryuin.jp/worship/


・市バス「泉涌寺道」下車、徒歩15分 
・京阪電車「東福寺」駅より徒歩20分
・JR奈良線「東福寺」駅より徒歩20分

※「ホテルバニスター京都」からは、市バス「東寺東門前」バス停より、207系統に乗車すると便利です。

美しい境内、珍しい伽藍に注目!

泉涌寺の伽藍には、中国の宋の様式が採用されています。これは開山である月輪大師(がちりんだいし)が、12年の歳月をかけて宋で修行したことに由来しています。

 

大門を通ると、下り坂になった先に美しい仏殿。
ここは「降り参道」と呼ばれる大変珍しい伽藍配置になっています。
 

仏殿は、寛文8年(1668年)に四代将軍徳川家綱によって再建された本堂です。京都市内とは思えないような深い緑に包まれながら、ゆっくりと境内を散策してみてくださいね。

大門を入って左手奥のお堂には、聖観音が安置されています。この観音様は「楊貴妃観音像」と呼ばれ、彩色が多く残るとても美しいお姿です。
 

江戸時代初め頃より、多くの女性たちから美人祈願の観音様として親しまれてきました。
 

泉涌寺を訪れた際は、こちらの観音様のお参りを忘れずに!

お釈迦様の犬歯を祀った舎利殿

通常非公開の「舎利殿」は、慶長年間に、京都御所の建物を移築改装した建築物。開山の月輪大師の弟子の湛海律師(たんかいりっし)が宋から持ち帰ったと伝わる、「仏牙舎利(ぶつげしゃり)」が祀られています。

 

「仏舎利」とはお釈迦様の遺骨ですが、「仏牙舎利」とはお釈迦様の犬歯のことで、4本しかないとても貴重な珍しいものです。

また、「御座所」も京都御所から移築されたもの。もともとは皇后のお住まいである「御里御殿」という建物でした。御座所は、皇室の方々がお参りをされる際には、休憩場所として今も使われています。

 

写真の御座所庭園は美しい緑に覆われていますが、秋の紅葉も大変見事ですよ!

泉涌寺の別院・雲龍院では写経体験もできる!

お写経をしたことはありますか?せっかくの京都です。スマホをしまって、心静かな時間を取ってみてはいかがでしょう。背筋をピンと伸ばして深呼吸。久しぶりに筆を持つという方にもおすすめです。

 

泉涌寺の山内の一番奥に位置する「雲龍院」は、泉涌寺の別院。南北朝時代の北朝第四代天皇、後光厳天皇の勅願によって建立されました。本堂の龍華殿は、昭和41年に重要文化財に指定されています。


龍華殿の写経塔では、誰でも気軽にお写経体験ができます。

 

写経時に使用する机は、後水尾天皇によって寄進された机です。(すごいですね!)

 

お香で手を清めて、朱墨で写経を行った後は、美しい庭園を眺めながらお抹茶やお菓子をいただきましょう。

 

所要時間は、写経と拝観を含めて約1時間30分程度で、1人 1,500円(拝観料・お抹茶込み)です。

最近、心のリラクゼーションを求めて写経をする方が増えているのだそうです。

現代の日常生活では、文字を手書きする機会がどんどん減ってきているので、新鮮な気持ちになれるかも。

 

静寂な雰囲気の中で写経をしていると、知らず知らずのうちに心に溜まった澱のようなものがスーッと出て行き、心が清められた感覚をおぼえます。

 

庭園には水琴窟もあり、優しい音は耳からのご馳走です。

「悟りの窓」「蓮華の間」

「書院悟之間」にある「悟りの窓」から見える風景は、訪れる度に季節の移ろいによる変化を感じさせてくれます。

 

私も何度か訪れていますが、悟りの境地に至るには、まだまだ道のりが遠そうです…。

「蓮華の間」の4つの障子窓を覗くと、椿・灯籠・紅葉・松が見える仕掛けになっています。昔の人は本当に風流なことを考えましたね。

泉涌寺とセットで参拝したい、東福寺

泉涌寺に参拝するのなら、ぜひ合わせて訪れたいのが東福寺。どちらも黒々とした伽藍と緑のコントラストが美しい、京都の自慢の名所です。

 

2つのお寺をじっくり巡れば、半日、いや1日があっという間でしょう。

 

せっかくの京都、もっと多くの観光名所を回りたいですか?
それもアリですが、あくせくせずにお寺の緑に溶け込むような旅行もアリですよ。

 

東福寺はこちらの記事を参照ください。

今度の京都旅は、東福寺で心身の疲れをリセット&パワーチャージ!

五感が喜ぶ、心静かなひとときを

今年は例年にも増して、パソコンやスマホに向き合う時間が長くなり、テレビ会議でコミュニケーションをとる機会も多かったと思います。「Zoom疲れ」なる言葉も聞かれるほどで、様々な形で「デジタル疲れ」を感じている方も多いのではないでしょうか。

 

京都には、じっくりと時間をかけ、心静かに過ごせる魅力的なお寺がたくさんあります。一日に何ヶ所も、慌ただしく巡る観光スタイルでは得られない、心地よさや満足感が味わえることでしょう。

 

本格的な紅葉シーズンに入る前の今の季節は、気候も良く人出もそこまで多くないので、落ち着いた贅沢な過ごし方ができますよ。

 

京都駅近の隠れ家的ホテルに泊まって、日々の喧騒を離れてお寺巡りをしながら、五感が喜ぶ心静かな時間を過ごしてみませんか?